“くよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
供養93.4%
九曜6.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その次が仏堂を普請ふしんするとかあるいは仏陀ぶっだ供養くようする。そのために随分金が沢山かかる。そういうようなところに多く用いられて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
まことに老女らしい淡々たるユウモアではあるが、ともかくも盆の供養くようの踊のような、哀調でなかったことはまず注意せられる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
呼び上げられて東のつめから、幔幕をかき上げて姿を現わした机竜之助は、黒羽二重くろはぶたえ九曜くようの定紋ついた小袖に、鞣皮なめしがわの襷、仙台平せんだいひらの袴を穿いて、寸尺も文之丞と同じことなる木刀を携えて進み出る。
土屋は九曜くようで、本多は丸に立葵たてあおい。緑町へ行って藤堂佐渡守の下屋敷、あれはつたの葉、津軽越中守は牡丹丸。こう考えてくると、あの辺で五七の桐を用うる屋敷は思い当らないのであります。そこで
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)