“くったく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
屈託57.1%
屈托42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校時代には学科の点数が主な屈託くったくだった。点数を余計せしめるものを秀才と認めて、これに敬意を表した。しかし今はサラリーマンだ。
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
朝夕ちょうせき禅房の掃除もするし、聴聞ちょうもんの信徒の世話もやくし、師の法然にもかしずいて、一沙弥いちしゃみとしての勤労に、毎日を明るく屈託くったくなく送っていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
模様を見て来た彼はまた彼で、こぶとりの身体に丸い顔をほころばしていた。お内儀かみさんの云うことを単純に信じて来た彼は屈托くったくなげに云った。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
老齢に似もやらず、非常によく透る音声おんじょうの持主である。そして白い眉もそのくちもとも、屈托くったくなくたえず微笑をたたえている。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)