“くちず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口誦90.9%
口述9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堀秀政がいうと、秀吉は、さもあろうとうなずいた。そしてそれらの死屍ししのあいだを歩いて、すぐ山を降って行きながら、こう連歌れんがの上の句を口誦くちずさんだ。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一学様なら、よく往来を酔って通ったり、小唄を口誦くちずさんで、夜晩く帰って行ったり、おもしろい方じゃありませんか。だいじょうぶ、御心配はありません。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
故十方斎先生は、此室ここ皆伝かいでんの秘密の口述くちずをしたもので、大廊下からわかれてこっちへ通ずる小廊下のゆかが、鶯張うぐいすばりになっている。むと音がするんです。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)