“くすのきまさつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
なお分らなければ、わしの書斎までござれ。むかし
楠木正行が渡辺橋の合戦の折、
足利の大軍を討って、暗夜の河中に溺れんとした足利の兵を救いあげて
諭しおる一条が——あの太平記の中にある。
水兵は快然と
笑みつつ、「今日はね、おとうさま、
楠正行の話よ。僕正行ア大好き。正行とナポレオンはどっちがエライの?」
「まっ先にきた
小桜縅のよろい着て
葦毛の馬に乗り、
重籐の
弓を持ってたかの
切斑の
矢を負い、くわ
形のかぶとを馬の平首につけたのはあれは
楠正行じゃ」