“ぎょうじゅうざが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行住坐臥66.7%
行住座臥33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我等猫属ねこぞくに至ると行住坐臥ぎょうじゅうざが行屎送尿こうしそうにょうことごとく真正の日記であるから、別段そんな面倒な手数てかずをして、おのれの真面目しんめんもくを保存するには及ばぬと思う。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
点検してかかると云う事になると、行住坐臥ぎょうじゅうざがさえ容易には出来はしない。だからどうせ世の中は理想通りに行かないものだとあきらめて、い加減な候補者で満足するさ。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
行住座臥ぎょうじゅうざがはなさぬ所の般若の面を脇にかかえて、甲板の上を初めはダクを打って歩いていたが、その足がようやく興に乗じて急になる時分に、帆柱の下で馬鹿囃子ばかばやしが湧き上りました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
念仏の行は行住座臥ぎょうじゅうざがを嫌わないのだから、伏して申そうとも、居て申そうとも心に任せ時によるのだ。珠数を取ったり、袈裟をかけたりすることも、又折によりたいに従ってどちらでもよろしい。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)