“きんしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
琴瑟75.0%
金質12.5%
巾櫛6.3%
金櫛6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく干したものを削って耳掻きに一杯飲むと、身体自ら熱温を生じ性気昂進して、琴瑟きんしつ相和するところの奇薬であるという。
海豚と河豚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
併しその白い金質きんしつうしほに触れて酸化してゐる。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
紙筆しひつ硯机けんき煙管キセル巾櫛きんしつの類より、炉中の火、硯池けんちの水に至るまで、その主の許可あるにあらずして使用することを許さず
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
評家久しく彼を目するに高踏派の盟主を以てす。すなはち格調定かならぬドゥ・ミュッセエ、ラマルティイヌの後にで、始て詩神の雲髪をつかみて、これに峻厳しゆんげんなる詩法の金櫛きんしつを加へたるが故也。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)