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きょうばこ
また三世勝三郎の
蓮生院が三年忌には
経箱六個経本
入男女名取中、十三年忌には
袈裟一領家元、
天蓋一箇男女名取中の寄附があった。
あるいは漆器の
経机や
経箱、
過去帳、または
応量器だとか
香炉台だとか、あるいはまた過去帳台とか
位牌だとかに、しばしば優れた形や塗のものに
廻り会います。いつも
伝灯の深さが後に控えます。
お綱は
経筥にもたれ、弦之丞は何かに腰をかけて、杖に肩を
支えていた。しかし、しきりと
旋舞する毒虫やバサと壁をうつ
蛾の音に、ふたりの神経は容易にしずまらなかった。