“きょうばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
経箱66.7%
経筥33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また三世勝三郎の蓮生院れんしょういんが三年忌には経箱きょうばこ六個経本いり男女名取中、十三年忌には袈裟けさ一領家元、天蓋てんがい一箇男女名取中の寄附があった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あるいは漆器の経机きょうづくえ経箱きょうばこ過去帳かこちょう、または応量器おうりょうきだとか香炉台こうろだいだとか、あるいはまた過去帳台とか位牌いはいだとかに、しばしば優れた形や塗のものにめぐり会います。いつも伝灯でんとうの深さが後に控えます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
お綱は経筥きょうばこにもたれ、弦之丞は何かに腰をかけて、杖に肩をささえていた。しかし、しきりと旋舞せんぶする毒虫やバサと壁をうつの音に、ふたりの神経は容易にしずまらなかった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)