“きょうだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怯懦90.2%
怯惰5.9%
嬌娜2.0%
驕惰2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ローマ教会の教権が中世哲学にるいしたごとく、国権がわが現今の哲学界を損うてる。彼らの倫理思想のいかに怯懦きょうだなることよ。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
むしろ病めば病むほど、傍人ぼうじんの案じるのをも押して、軍務に精励してやまない彼であった。近頃聞くに、敵の軍中には、また気負うことさかんなる将士が、大いに司馬懿しばい怯惰きょうだを罵って
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「私はゆうべ、先生の病気は、嬌娜きょうだがなおすだろうと思って、おばあさんの所へ使いをやって呼びに往かしたのですが、どうも遅いのですよ」
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
わしはわし自身を慚愧ざんきして、自ら裁いておるのだ。——お身らすべての者が、驕惰きょうだだとは申さぬ。だが、この中には、そうした者もおると見た。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)