“きのつらゆき”の漢字の書き方と例文
語句割合
紀貫之100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古今集こきんしゆうえらんだひと四人よにんあるが、そのうちもっとも名高なだかいのは、あの紀貫之きのつらゆきといふひとであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「十二日、雨ふらず(略)奈良志津ならしずより室戸につきぬ」と在るところで、紀貫之きのつらゆきが十日あまりも舟がかりした港であるが、後にそれが室戸港の名で呼ばれ、今では津呂港つろこうの名で呼ばれている。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いちばん有名なのは七曲ななわたの玉の、一名を蟻通ありどおしという話、これは今から千年も昔、紀貫之きのつらゆきの時代よりも前の事とさえ言われている。大きな玉に穴がとおっていて、その穴がなかで七つも曲っている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)