“きそかいどう”の漢字の書き方と例文
語句割合
木曾街道100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうやら彼はこの旅を果たし、供の平兵衛と共に馬籠まごめの宿をさして、西から木曾街道きそかいどうを帰って来る途中にある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私が、貴女あなたほどお美しければ、「こんな女房がついています。何のやどが、木曾街道きそかいどうの女なんぞに。」と姦通まおとこ呼ばわりをするそのばばあに、そう言ってやるのが一番早分りがすると思います。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
木曾街道きそかいどう方面よりの入り口とも言うべき板橋から、巣鴨すがも立場たてば本郷ほんごう森川宿なぞを通り過ぎて、両国りょうごく旅籠屋はたごや十一屋に旅の草鞋わらじをぬいだ三人の木曾の庄屋しょうやがある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)