“がんどうぢょうちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
龕灯提灯40.0%
龕燈提灯40.0%
強盗提灯20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのひまに、覆面をした、龕灯提灯がんどうぢょうちんげた男が、抜刀のまま、さい潜戸から大勢うちの中へ入って来たのだそうである。泥棒の人数にんずはたしか八人とか聞いた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
青銅製の大香炉、香を充たした香木の箱、南蛮人の丸木船模型、羅針盤と航海図、この頃珍らしい銀の時計、忍び用の龕燈提灯がんどうぢょうちん、忍術用の黒小袖、真鍮製しんちゅうせいの大砲模型、籠に入れられた麝香猫じゃこうねこ
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
面憎つらにくいことは、この時分になって雨のんだ空の一角が破れて、幾日いくかの月か知らないけれども月の光がそこから洩れて、強盗提灯がんどうぢょうちんほどに水のおもてを照らしていることであります。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)