“かんどくり”の漢字の書き方と例文
語句割合
燗徳利100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところへ細君は小形の出雲焼いずもやき燗徳利かんどくりを持って来た。主人にむかって坐って、一つしゃくをしながら微笑えみうかべて
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そのうちに瀬戸物のカチ合う音や、燗徳利かんどくりが風呂に入る音なんぞがしました。それでもって、お角とその絹商人とが差向いで飲みはじめていることがわかりました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
裸なる卓にれる客の前に据ゑたる土やきのさかずきあり。盃は円筒形えんとうがたにて、燗徳利かんどくり四つ五つも併せたるおおいさなるに、弓なりのとり手つけて、金蓋かなふた蝶番ちょうつがいに作りておおひたり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)