“かんたんし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
邯鄲師66.7%
邯鄲子33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘師むすめし邯鄲師かんたんし、源氏追い、四ツ師、置き引き、九官引き、攫浚付かっさらいつけたり天蓋てんがい引き、暗殺あんさつ組の女小頭こがしら、いろいろの商売を持っております」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まだお妻がそんな邯鄲師かんたんしなどにならず、この郷に平凡にくらしていた頃から、弁太郎はひどくお妻を恋し、つけつ廻しつして口説いたものであった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
邯鄲師かんたんし、だから他人の寝息をうかがい、抜け出ることも物を盗むことも、殺すことさえ出来るのに、知らぬとはいえそういう自分を出し抜き、抜け出ようとした主水の態度が
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
枕探し、女邯鄲師かんたんし、そんなようには薄々のところ、実は推していたようなものの、亭主——情夫——陣十郎の口から、今のようにあからさまに云われては、ヒヤリとせざるを得なかった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
朝凪あさなぎの海、おだやかに、真砂まさごを拾うばかりなれば、もやいも結ばずただよわせたのに、呑気のんきにごろりと大の字なりかじを枕の邯鄲子かんたんし、太い眉の秀でたのと、鼻筋の通ったのが、真向まのけざまの寝顔である。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)