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かんしゃくごえ
ふりがな文庫
“かんしゃくごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
癇癪声
66.7%
疳癪声
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
癇癪声
(逆引き)
揚句
(
あげく
)
の果に誰かが「
髪
(
あたま
)
へ触っちゃ
厭
(
いや
)
だっていうのに。」と
癇癪声
(
かんしゃくごえ
)
を張り上げるが口喧嘩にならぬ先に窓下を通る
蜜豆屋
(
みつまめや
)
の呼び声に
紛
(
まぎ
)
らされて、一人が立って
慌
(
あわ
)
ただしく呼止める
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「うるさいよ!」だしぬけに子供は
癇癪声
(
かんしゃくごえ
)
を張り上げて叫んだ。しかも、今もなおなにかしら待ち受けているかのように、その場を動こうともせずに、またもや恨めしげに眼を光らせた。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
かんしゃくごえ(癇癪声)の例文をもっと
(4作品)
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疳癪声
(逆引き)
「帰ったら帰ったと、なぜ
己
(
おれ
)
んとこへ来て挨拶をしねえんだ」養母にささえられながら、
疳癪声
(
かんしゃくごえ
)
を立てている養父の声が、お島の方へ手に取るように聞えた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼が東京住居をして居た時、ある日
隣家
(
となり
)
の
御隠居
(
ごいんきょ
)
婆
(
ばあ
)
さんが、「一ぱいになってこぼるゝ様になってるものを、せっせと来てくれンじゃ困るじゃないか」と
疳癪声
(
かんしゃくごえ
)
で百姓を叱る声を聞いた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「あっちへ行っておいで」お島はのしかかるような
疳癪声
(
かんしゃくごえ
)
を出して
逐退
(
おいしりぞ
)
けた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
かんしゃくごえ(疳癪声)の例文をもっと
(2作品)
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