“かんしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乾漆58.3%
寒室16.7%
乾湿8.3%
冠疾8.3%
閑室8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはずっと後期になって現われた様式であること、それからこの石棺の内部は乾漆かんしつになっていたこと、そして一めんに朱で塗られてあったと見え
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
七歳ななつの頃から今川家の質子ちしとはなったが、臨済寺りんざいじ寒室かんしつで、雪斎和尚せっさいおしょうについて、学問をうけた家康は、その点、秀吉とは、比較にならない高等教育をうけている。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恐らく湿度計は乾湿かんしつハイグロメーターの湿球のような状態におかれ、水銀は急に熱を奪われて萎縮いしゅくしたことでしょうし、湿度計の方は
赤耀館事件の真相 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ブロムラール系の催眠剤十五グラムは、健全な人間には致死量にならないが、特異質や身体異常者……たとえば、妊婦とか、心臓、腎臓の疾患者は、その量で簡単に死んでしまうというんだ。私のような冠疾かんしつ患者があの鉱泉を
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この夜食道楽会の会衆も散じて後小山夫婦に大原中川の兄妹は跡片附あとかたづけの手伝いにとて残りしが小山は折を見て中川を閑室かんしつへ招き
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)