“からぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空振66.7%
空拭33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斧は空振からぶりに空振りをかさね、朱同の姿は飛電の光にことならない。なにせい鄆州うんしゅう随一の捕手頭、乱捕らんどりの達人なのだ。むしろ空手からてが得意であったとみえる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東海さんが、顔馴染なじみのフォオド会社のふとった紳士しんしに、ゴルフを教えてもらい、なんども空振からぶりをして、地面をたた恰好かっこう面白おもしろがって、みんな笑いくずれていましたが、ぼくにはつまらなかった。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
滑石なめいしの円柱が左右に並び、その柱の諸所に、意匠を凝らした小さい篝火かがりびが、とりつけられて燃えている廊下は、床は空拭からぶきの寄木細工であり、天井は絵模様の合組であった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)