“かやぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茅葺77.3%
萱葺22.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めぐらせた垣根かきね見馴みなれぬ珍しい物に源氏は思った。茅葺かやぶきの家であって、それにあし葺きの廊にあたるような建物が続けられた風流な住居すまいになっていた。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
私の泊って居る所は竹の柱に茅葺かやぶき屋根というごく粗末な家でその向う側にもまたそんなような家があります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
小暗い細みちを突っきると、森かげに生け垣をめぐらしたささやかな萱葺かやぶき屋根が見えてきた。老士がひとり、戸口に立ってこっちへ小手をかざしている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
家をぜひとも萱葺かやぶきにしておりたい人は、自分の持地もちじのなかに生やして置けばよいのだが、それをすることは大へんな地面のついえだから、やはり多くの仲間のユイによって
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)