“かみがたべん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上方弁66.7%
上方辯33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生まれは京都だとか聞いているが、その優しい音声に幾らかの京なまりをとどめているだけで、ふだんの言葉には上方弁かみがたべんらしい点もなかった。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なめらかな上方弁かみがたべんの会話が、纏綿てんめんとして進行する間に、かちゃかちゃ云うフォオクの音が、しきりなく耳にはいって来た。
西郷隆盛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
頸筋くびすぢぶたこゑまでがそれらしい老人らうじん辨當べんたうをむしやつき、すこ上方辯かみがたべんぜた五十幾歳位いくさいぐらゐ老婦人らうふじんはすしを頬張ほゝばりはじめた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)