“かげぼし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蔭干75.0%
影干12.5%
陰干12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
國漢の老教師は、どう勘違ひしたか、「それは何でも花柳病の藥になるやつでせうがな。蔭干かげぼしにして、煎じてな」
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
青山あおやま兵営の裏手より千駄せんだくだる道のほとりにも露草つゆくさ車前草おおばこなぞと打交うちまじりて多く生ず。きたりてよく土を洗ひ茎もろともにほどよくきざみて影干かげぼしにするなり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それを陰干かげぼしにしたのを細かく刻み、更に女の髪の毛を細かく切って、別に一種の薬をまぜて煉り合せる。そうして出来上がった薬を焼くと、うわばみはその匂いを慕って近寄るのであると言った。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)