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蔭干
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かげぼし
ふりがな文庫
“
蔭干
(
かげぼし
)” の例文
夏の土用のころ、
莢
(
さや
)
のまだ青いうちに採って
蔭干
(
かげぼし
)
にして置く。利尿剤として薬種屋でも取扱い、今でもなお民間で使っているのがそれである。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
國漢の老教師は、どう勘違ひしたか、「それは何でも花柳病の藥になるやつでせうがな。
蔭干
(
かげぼし
)
にして、煎じてな」
かめれおん日記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
「へえ。いろいろ珍らしいものがありました。二三百は異ったのを集めて
蔭干
(
かげぼし
)
にして取っといたのじゃけど、あちらの学校を止めた時に皆な焼いてきました」
入江のほとり
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
翌日はそれを
拡
(
ひろ
)
げて
蔭干
(
かげぼし
)
にし、硝子の大きな瓶に一杯にして置いて、量を計っては患者に渡します。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
のちに
蔭干
(
かげぼし
)
にしたのを、菊枕、枕の中へ入れますと、諸病を払うというのです。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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蔭干
(
かげぼし
)
の渋柿の様な色になつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蔭
漢検準1級
部首:⾋
14画
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
“蔭干”で始まる語句
蔭干面