“かげぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蔭乾33.3%
蔭干33.3%
陰干33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そちらの壁には、蔭乾かげぼしにと釣り下げてある山草花の横手から、白露の月に光るが如き涼しく美しき眼の輝きが見えた。若き女性にょしょうと直覚せずにはいられなかった。あの浴泉の美女ではないだろうか。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
洗ひましたよ、一人々々あく洗ひにして、蔭干かげぼしにしてゐると、いつもの三輪の萬七親分が飛んで來て、手一杯に掻き廻した上、五丁目の尺八の師匠、竹童とかいふ鼻の下の長げえのを
滅多に生えないものらしい。形は茎も笠も菌であるが質は固く陰干かげぼしにするとそのままの形を残すものだ。水を打って見ると朱の色に冴えて見えた。
庭をつくる人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)