“かけあんどん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掛行燈80.0%
掛行灯13.3%
懸行燈6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屋台の正面を横に見せた、両方の柱を白木綿で巻立てたは寂しいが、左右へ渡して紅金巾べにがなきんをひらりと釣った、下に横長な掛行燈かけあんどん
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女はひどく恐縮して、二人へ弁解いいわけをするともなく、顔の袖を取りました。堤の掛行灯かけあんどんは少し遠過ぎますが、ちょうど田圃たんぼの上へ出た月が、その素晴らしい容貌きりょうを、惜しみなく照し出します。
かの女を得なければいっそ南洋の植民地に漂泊しようというほどの熱烈な心をいだいて、華表とりい、長い石階いしだん、社殿、俳句の懸行燈かけあんどん、この常夜燈の三字にはよく見入って物を思ったものだ。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)