掛行灯かけあんどん)” の例文
旧字:掛行燈
そこで落語か何かの掛行灯かけあんどんのある寄席に入ろうとすると、帳場に座っていた若い男が「はなはだ失礼で御座いますがお召物が裏のようで」
放心教授 (新字新仮名) / 森於菟(著)
女はひどく恐縮して、二人へ弁解いいわけをするともなく、顔の袖を取りました。堤の掛行灯かけあんどんは少し遠過ぎますが、ちょうど田圃たんぼの上へ出た月が、その素晴らしい容貌きりょうを、惜しみなく照し出します。