“かきもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掻餅55.6%
乾餅22.2%
欠餅22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堺屋のおふくろが、僕に掻餅かきもちを焼いてれていたんです。その側には僕の生みの母親もいました。堺屋のおふくろは、焼いた掻餅を普通に砂糖醤油さとうじょうゆにつけて僕に与えました。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
山家やまがものでも商人あきんどは利にさとい——名物の力餅を乾餅かきもちにして貯えても、活計くらしの立たぬ事にはやく心着いて、どれも竹の橋の停車場前へ引越しまして、袖無しのちゃんちゃんこを
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お欠餅かきもちを焼いて、熱い香煎こうせんのお湯へ入れてあげるから、それを食べてごらんよ。きっと、そこへしこってる気持きもちがほごれるよ。」
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)