“かきのもとのひとまろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柿本人麿77.8%
柿本人麻呂22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万葉まんよう』の歌人山辺赤人やまべのあかひとになりますと、自然の景色をうたうことが最も得意でありました。柿本人麿かきのもとのひとまろにしましても景色を諷った歌もたくさんにあります。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
中には柿本人麿かきのもとのひとまろとか山部赤人やまべのあかひととか学問のあった人も無論いたでありましょうが、「読み人知らず」の歌の中には必ずや文字の読めぬ作者もいたに違いありません。
沖縄の思い出 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
左千夫さちおいふ柿本人麻呂かきのもとのひとまろは必ず肥えたる人にてありしならむ。その歌の大きくしてせまらぬ処を見るに決して神経的せギスの作とは思はれずと。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
また高市皇子尊たけちのみこのみことの城上の殯宮ひんきゅうの時にめる柿本人麻呂かきのもとのひとまろの長歌(万葉集巻二)によって更に有名であろう。けだ壬申じんしんの乱は、わが国史において未曾有の異変だった。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)