“かいりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怪竜33.3%
槐柳33.3%
開立33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一列の歯に似て先のとがった鉄棒の格子こうしがついてるさまは、その痛ましい街路の中にあって、あたかも地獄の気を人間に吹きかける怪竜かいりゅうの口かと思われた。
昔最初の人類は、怪物が過ぎ行くのを恐怖に震えながら眼前に見た、水の上にうなりゆく怪蛇かいだを、火を吐く怪竜かいりゅうを、わしの翼ととらつめとをそなえてかける空中の怪物たるグリフォンを。
岸をめぐれる槐柳かいりゅうのかげや前後の掛茶屋にいる人を見れば、水煙管みずぎせるを啣えたる老爺あり、双孖髻そうじけつに結える少女あり、兵卒と話している道士あり、あんず売りを値切っている婆さんあり
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、其お隣の反比例から又亡羊うろうろし出して、按分比例で途方に暮れ、開平開立かいりゅう求積となると、何が何だか無茶苦茶になって、詰り算術の長の道中を浮の空で通して了ったが、代数も矢張やっぱり其通り。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)