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かいの
ふりがな文庫
“かいの”の漢字の書き方と例文
語句
割合
掻退
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
掻退
(逆引き)
といまは
苛
(
いら
)
てる
状
(
さま
)
にて、はたとばかり
掻退
(
かいの
)
けたる、雪は
辷
(
すべ
)
り落ちて、三ツ四ツに砕けたるを、少年のあなやと
拾
(
ひろ
)
ひて、拳を固めて掴むと見えし、血の色颯と頬を染めて、
右手
(
めて
)
に貴女の手を
扼
(
とりしば
)
り
紫陽花
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
卓子
(
テイブル
)
の上に両方からつないで下げた電燈の
火屋
(
ほや
)
の
結目
(
むすびめ
)
を解いたが、
堆
(
うずたか
)
い
書籍
(
しょじゃく
)
を片手で
掻退
(
かいの
)
けると、
水指
(
みずさし
)
を取って、ひらりとその脊の高い体で、靴のまま卓子の上に
上
(
あが
)
って銅像のごとく
突立
(
つッた
)
った。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
梓は膝からトンを
掻退
(
かいの
)
けて、座も言葉も
更
(
あらた
)
めて言った。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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