“かいう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海芋33.3%
買受33.3%
買請33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年はじめは春のようだったが、三月に入ると寒い日がつづき、春とは暦だけのことで、咲きかけた庭の海芋かいうの上に出戻りの冬がぐずついていた。
三界万霊塔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
新銭座しんせんざ有馬ありまと云う大名の中屋敷を買受かいうけて、引移ひきうつるやいなや鉄砲洲は居留地になり、くれば慶応四年、すなわち明治元年の正月早々、伏見ふしみの戦争が始まって、将軍慶喜よしのぶ公は江戸へ逃げて帰り
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かくに私は東京府から御払の地所を買請かいうけたまでの事なれば、府の命に服従するのみ、何か思召おぼしめしもあらば府庁へ御談おだんしかるべしとはね付ける。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)