“おもひあた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思當50.0%
思中25.0%
思当25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名案めいあんはないかな、とごとあんずると……あゝ、いまにして思當おもひあたつた。人間にんげん朝起あさおきをしなけりや不可いけない。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
後来のちのちきつと思中おもひあたるから、今夜の事を忘れるなとお言ひの声も、今だに耳に付いてゐるわ。私の一図の迷とは謂ひながら何為なぜあの時に些少すこしでも気が着かなかつたか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ここで父の平凡化は別な色合いろあひを以て姿を変へたのであつた。それから『平凡治癒』といふ概念である。これは実地医家は必ず思当おもひあたるに違ひない。やまひは幾ら骨折つても癒えぬときがある。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)