“おとたちばなひめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弟橘媛62.5%
弟橘姫25.0%
乙橘媛12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが邦の弟橘媛おとたちばなひめ古英国のギリアズンなど最愛の夫を救わんと海に入ったすら多く、仏書に風波を静めんとて命よりも尊んだ仏舎利や経文を沈めた譚も少なからず
社のいい伝えでは、昔、日本武尊やまとたけるのみことがここで弟橘姫おとたちばなひめをお祭りになった時、お供え物についた楠のお箸を取って土の上に立て、末代天下泰平ならば、この箸二本とも茂り栄えよと仰せられました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
十三弦は暴風雨あらしんで、相模さがみの海に荒ぶる、うみのうなりと、風雨の雄叫おたけびを目の前に耳にするのであった。切々たる哀音は、みことを守って海神かいじんに身をにえささぐる乙橘媛おとたちばなひめの思いを伝えるのだった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)