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おしくま
外は三韓の役あり、内は
熊襲の変あり、
而して禍は
蕭牆の
裡より起りて、
忍熊王の反となる。
その時
忍熊の王は、
難波の
吉師部が祖、
伊佐比の宿禰を
將軍とし、
太子の御方には、
丸邇の臣が祖、
難波根子建振熊の命を、將軍としたまひき。
帶中つ
日子の天皇
一、
穴門の
豐浦の宮
二また
筑紫の
訶志比の宮
三にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、
大江の王が女、
大中津比賣の命に娶ひて、生みませる御子、
香坂の王、
忍熊の王二柱。