“おくみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お夏はおくみを取って揃えると、腰から乳の下に下〆を無造作にぐるぐる巻、あてがってくれる帯をして、袖を上へ投げて肩にかけた。附添の婦人おんなと立って背後うしろへ廻る。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五年生の教室は川っぷちに新らしくった校舎のとっつきであった。川にむかった窓からのぞくと、おくみのような形の、せまい三角地をはさんで、高い石垣いしがき川床かわどこまで直角に築かれていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
お咲の下に着ている単衣の襟と、片方のおくみが裂かれて、かたいかたい三組の繩によられていたのである。「ああすんでのことであった」彼女は何とも云えない安心に心を撫でられるように感じた。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あと袖を縫っておくみをぬって衿をつければよろし。