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袵
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おくみ
ふりがな文庫
“
袵
(
おくみ
)” の例文
白ノ
一越
(
ひとこし
)
縮緬ノ裾模様ニ図案化シタ樹木ノ枝ヲ黒ノ濃淡デ現ワシ、周囲ヲ淡イブルーデ影ノヨウニ絵取ッタモノヲ着テイル。
袵
(
おくみ
)
ニモブルーノ裏ガチラツイテイル。
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
袖付や
袵
(
おくみ
)
の皺が苔でも置いたようなしっとりした
青味
(
あおみ
)
の谷をつくって、いうにいえないいい味わい……帯はね、蝦夷錦の金銀を抜いて、ブツブツの荒地にしたあとへ、モガルの色糸で
猪鹿蝶
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
お咲の下に着ている単衣の襟と、片方の
袵
(
おくみ
)
が裂かれて、かたいかたい三組の繩によられていたのである。「ああすんでのことであった」彼女は何とも云えない安心に心を撫でられるように感じた。
日は輝けり
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
あと袖を縫って
袵
(
おくみ
)
をぬって衿をつければよろし。
日記:12 一九二六年(大正十五年・昭和元年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
袵
漢検1級
部首:⾐
11画
“袵”を含む語句
左袵
連袵