“おくぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奥蔵60.0%
奥倉庫20.0%
奧藏20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十七の奥蔵おくぐらに、五枚錣に九ツのじょうおろして、大切に秘蔵をしておりますのをね、今日お見えの嬉しさに、実は、貴女に上げましょうと思って取出しておきました。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
部屋に続きし、奥倉庫おくぐらの、戸を引開けて、中から、ぴつしやり。押せども突けども、開かばこそ。泣くも詑ぶるも、一人芸。ひそみ返りて音もせぬ、あまりの事の気遣はしさ。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
殺害仕つり金子三百五十兩をぬすとりなほまた奧藏おくぐらへ忍び入り質物品々並びに脇差わきざしこし持出もちいだし候やに存じられ候へどもいましかと取調べ行屆き申さず候と云ひければ其段久兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)