“おおやね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大屋根66.7%
大家根33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人はしずかに歩いている。公園の反対の側には単調な灰色や黄色に見える高い家が並んでいる。夜の青空にそびえている、カルルスキルエの大屋根おおやねが、次第に近くなって来る。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
森をこえて紫野むらさきのさとに、うす桃色ももいろの花の雲をひいて、今宮神社いまみやじんじゃ大屋根おおやねが青さびて見える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ツイ眼下に、瓦葺かわらぶき大家根おおやね翼然よくぜんとしてそばだッているのが視下される。アレハ大方馬見所ばけんじょの家根で、土手に隠れて形は見えないが車馬の声が轆々ろくろくとして聞える。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)