大屋根おおやね)” の例文
二人はしずかに歩いている。公園の反対の側には単調な灰色や黄色に見える高い家が並んでいる。夜の青空にそびえている、カルルスキルエの大屋根おおやねが、次第に近くなって来る。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
森をこえて紫野むらさきのさとに、うす桃色ももいろの花の雲をひいて、今宮神社いまみやじんじゃ大屋根おおやねが青さびて見える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)