“おおむかで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大蜈蚣50.0%
大蜈蜙50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ななめに、がッくりとくぼんで暗い、崕と石垣の間の、遠く明神の裏の石段に続くのが、大蜈蚣おおむかでのように胸前むなさきうねって、突当りにきば噛合かみあうごとき、小さな黒塀の忍びがえしの下に、どぶから這上はいあがったうじ
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こうして殿軍しんがりが谷に下り、先陣が対山の向こう側へ次第に姿を消す頃には、ただ見る一匹の大蜈蜙おおむかでが全身ほのおに包まれながら白布の上をうかのように
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)