“おおはまぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大蛤33.3%
大蜃33.3%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
、それで……それならそうと早く一言云えばいいのに……なンだろう大方かく申す拙者に……ウ……ウと云ッたような訳なンだろう? 大蛤おおはまぐりの前じゃア口がきかねる、——これやアもっともだ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
電燈のついたばかりの、町店が、一軒、檐下のきしたのごく端近はしぢかで、大蜃おおはまぐり吹出ふきだしたような、湯気をむらむらと立てると、蒸籠せいろうからへぶちまけました、うまそうな、饅頭と、真黄色な?……
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雄鶏が卵を生む例はたまたまあって余も一つ持ち居る。つまり蛇や蟾蜍の毒気を雄鶏の生んだ卵が感受して、この大毒物を成すと信じたので、やや似た例は支那説に雉と蛇が交わりておおはまぐりを生む。