“えいたいばし”の漢字の書き方と例文
語句割合
永代橋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは、じつ震災しんさいのあと、永代橋えいたいばしわたつたのは、そのがはじめてだつたのである。二人ふたり風恰好亦如件ふうつきまたくだんのごとし……で、運轉手うんてんしゆ前途ゆくてあんじてくれたのに無理むりはない。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
永代橋えいたいばしの上を通りかかりますと夜泣きそばが、屋台をおろしていましたので、立ち寄って一杯ひっかけましたが、そのそば屋と云うのが、十三、四の小僧でございます。
奉行と人相学 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
永代橋えいたいばしと、河口に近づくに従って、川の水は、著しく暖潮の深藍色しんらんしょくを交えながら、騒音と煙塵えんじんとにみちた空気の下に、白くただれた目をぎらぎらとブリキのように反射して
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)