“深藍色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんらんしょく66.7%
はなだいろ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永代橋えいたいばしと、河口に近づくに従って、川の水は、著しく暖潮の深藍色しんらんしょくを交えながら、騒音と煙塵えんじんとにみちた空気の下に、白くただれた目をぎらぎらとブリキのように反射して
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
……生れて初めて見る稲妻色の光りの束……底知れぬ深藍色しんらんしょくの反射……静かに燃え立つ血色のほのお……それは考える迄もなく、男爵未亡人の秘蔵の中でも一粒りのものでなければならなかった。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
深藍色はなだいろの大空にかかる月はまんまろの黄金色こがねいろであった。下は海辺の砂地に作られた西瓜すいか畑で、果てしもなき碧緑の中に十一二歳の少年がぽつりと一人立っている。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)