“うめもどき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
梅擬42.9%
落霜紅42.9%
梅疑14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床の間の軸につがいの鴛鴦が泳いでいるのは俗だが、その下の方に、梅擬うめもどきかなにかの赤い実のなった小枝の根〆に、水仙の花が薄黄色に咲いている。その花が僕にはとても可愛く思えた。
(新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
吾妹子わぎもこが揷してうれしき落霜紅うめもどきオンスコツプのくちばしよしも
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
菊の花しおるるまがきには石蕗花つわぶき咲き出で落葉らくようの梢に百舌鳥もずの声早や珍しからず。裏庭ののほとりに栗みのりて落ち縁先えんさきには南天なんてんの実、石燈籠いしどうろうのかげには梅疑うめもどき色づきめぬ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)