“うでまく”の漢字の書き方と例文
語句割合
腕捲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は行李をからげる努力で、顔やら背中やらから汗がたくさん出た。腕捲うでまくりをした上、浴衣ゆかたそでで汗を容赦なく拭いた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
忽ち多くの病室へつたはつて、患者は総立そうだち。『放逐してしまへ、今直ぐ、それが出来ないとあらば吾儕われ/\こぞつて御免を蒙る』と腕捲うでまくりして院長をおびやかすといふ騒動。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
貝原は宮大工上りの太い手首の汗をカフスににじませまいとして、ぐっと腕捲うでまくりして、煽風器せんぷうきに当てながら、ぽつりぽつり、まだ、通しものの豆をんでいる。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)