“うずみび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
埋火94.7%
5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引き寄せて見ると生憎あいにく、煙草盆の埋火うずみびが消えてゐたので、行燈あんどんの方へひざを向けた——自然、まつすぐに離れ家の方を彼は向いてしまつたのである。——
老主の一時期 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
呂昇は巧みにそれらの弱点を突いて、情緒をさわがせ、酔わし、彼らの胸の埋火うずみび掻起かきおこさせ、そこへぴたりと融合する、情熱の挽歌ばんかを伴奏したのである。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ところが、その矢先——焔の尽きたうずみびが弓のようにしなだれて、燐寸マッチが指頭から放たれた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)