“いわみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岩径40.0%
岩路20.0%
巌路20.0%
巌道20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
輝水鉛の露出した岩径いわみちを伝いながら小窓の雪渓に下り立った。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
おかに跳び上がって、二つある岩路いわみちの左手を択んで、断崖をうねって行った。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
巌路いわみちへ踏みはだかるように足を拡げ、タタと総身に動揺いぶりれて、大きな蟹が竜宮の女房を胸に抱いて逆落しの滝に乗るように、ずずずずずと下りてく。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
漁村なるわが町内の晩のおかずに——荒磯に横づけで、ぐわッぐわッと、自棄やけに煙を吐くふねから、手鈎てかぎ崖肋腹がけあばら引摺上ひきずりあげた中から、そのまま跣足はだしで、磯の巌道いわみちを踏んで来たのであった。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)