“いっぱく”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
一白	57.1%
一搏	14.3%
一泊	14.3%
一陌	14.3%

一白

右も桜左も桜、上も桜下も桜、天地は桜の花にうずもれて白（はく）一白（いっぱく）、落英（らくえい）繽紛（ひんぷん）として顔に冷たい。

ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) ／ 佐藤紅緑(著)

一搏

ただいずこともなく誇れる鷹（たか）の俤（おもかげ）、眉宇（びう）の間に動き、一搏（いっぱく）して南の空遠く飛ばんとするかれが離別の詞を人々は耳そばだてて聴（き）けど

おとずれ (新字新仮名) ／ 国木田独歩(著)

一泊

それは第一回のときにこの地方に旅行に来て、清水青年団の肝（きも）いりで一泊（いっぱく）して以来、たびたび厄介（やっかい）をかけ、住職の伊藤老師ともすっかり仲よしになっていたからである。

次郎物語：05 第五部 (新字新仮名) ／ 下村湖人(著)

一陌

一陌（いっぱく）の金銭便（すなわ）ち魂を返す

令狐生冥夢録 (新字新仮名) ／ 田中貢太郎(著)