“いたずらもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪戯者83.3%
淫奔者4.8%
悪戯娘2.4%
淫奔女2.4%
淫奔娘2.4%
淫戯者2.4%
遊戯女2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日ならずして、彼は二三の友達をこしらえた。そのうちで最も親しかったのはすぐ前の医者の宅にいる彼と同年輩ぐらいの悪戯者いたずらものであった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どっち行くの」お宮はいつもの行儀の悪い悪戯娘いたずらもののような風の口をきいた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「あの美少年と、容色きりょう一対いっつい心上こころあがつた淫奔女いたずらもの、いで/\女のたまは、黒髪とともに切れよかし。」
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
初恋の娘が恥しさを忘れて思う男に寄添うような情景を書いた時には、その後で、読者はこの娘がこの場合の様子や言葉使のみを見て、淫奔娘いたずらものだと断定してはならない。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
言語道断の淫戯者いたずらもの片時へんじも家に置難しと追出されんとしたりし時、下枝が記念かたみに見たまえとて、我に与えし写真あり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世間からは遊戯女いたずらものの稼業の如く思われて居るカフェの女給仕を勤めた身ではあるが、女の中で是程貞淑な女は居まいと思い込んで居た房枝が
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)