“ありてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
有体76.5%
有態16.2%
有體4.4%
有休1.5%
有躰1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有体ありていに云うと、己はまだ充分に催眠術にかゝっては居なかった。強いて彼の女に反抗したければ、必ずしも反抗出来ない事はなかった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「いや、友人の妹を貰うからには何かある。殊にそれが女子大と来ている。僕も白状したんだから、君も有態ありていに白状し給え」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
有體ありていに言へば、私は女といふものに初めて子供らしい情熱を感じました。私はお文さんを堅く抱締めたこともあります。斯の子供らしさは、近所の他の家の娘にも起りました。
確乎かっこたる見込みこみありての事なり、未練らしう包み隠さずして、有休ありていに申し立ててこそ汝らが平生へいぜいの振舞にも似合わしけれとありければ、もっともの事と思い
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
透谷の脳膸は有躰ありていに言へば科学的明白を欠きたりき。恐らくは科学と論理学は透谷の好む所にあらざりしなるべし。
透谷全集を読む (新字旧仮名) / 山路愛山(著)