“あばたづら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アバタヅラ
語句割合
痘痕面50.0%
菊石面40.0%
痘面5.0%
痘瘡面5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有松氏の顔は名代の痘痕面あばたづらなので、その窪みに入り込んだ砂利は、おいそれととりばや穿ほじくり出す事が出来なかつたのだ。
「ぐじゃっぺは菊石面あばたづらのことです。行って見たら痘痕があるからいやだというのです。種痘しゅとう以前からある歌と見えますな」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と言つて軽くうなづいた。それからといふもの、少将が家来の前では成るべく痘面あばたづらをにこ/\させたのは言ふ迄もない。
備前少将はそれを聞くと、夏蜜柑のやうな痘面あばたづらを少し赤くしてゐたが、暫くすると
春のように美しい、フロレアル(花娘)とも言えるやつで、輝いた、有頂天な、幸福な、まるで天使のようだが、みじめな奴さ、痘瘡面あばたづらのたまらない銀行家が昨日その娘に思いをかけたんだ。