“あとと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
跡取50.0%
後取25.0%
迹取25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
復一が六年前地方の水産試験所を去って、この金魚屋の跡取あととりとして再び育ての親達にむかえられて来たときも、まだこの谷窪に晩春の花々が咲き残っていたころだった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
もっとも、寺に戸籍こせきのあった時代で、祝言も仲人なこうどもなく、勝手に後家ごけといっしょになった場合は、世間への名聞もはばかって、表向は後取あととりと言えないわけで、それをおもんぱかって、源左衛門は店や蔵の譲受ゆずりうけ
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「真吾も詳しいことは話しませんが、貴女も迹取あととり娘のようなお話ですね。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)