“あじろがさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
網代笠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竜之助は、そのころ市中を歩く虚無僧こむそうの姿をして、身には一剣をも帯びておりません。弁信は例のころもを着て、法然頭ほうねんあたま網代笠あじろがさで隠しておりました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
淵の魚はさぞ待っているだろうと、昭青年は網代笠あじろがさかさの代りにして淵へ生飯を持って行きました。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
捕ゆる時何ぞ所持しよぢしなはなきかとたづねられ番頭喜兵衞ほかには何も候はずたゞ網代笠あじろがさがい頭陀袋づだぶくろ一つ之ありしと申に大岡殿其頭陀袋づだぶくろ是へと申されるにより差出さしいだしければ中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)